2015年 06月 22日
山岡久乃さん登場。 |
水前寺清子さんと山岡久乃さんによる「ありがとう」の思い出話。なお、中は中村克弘アナウンサー,近は近藤大博さん。
中「さぁ、今週はですね、チータのワイドな仲間達、ドラマ「ありがとう」シリーズのお客様に来ていただいておりますけど、今日はどなた」?
水「今日はもう、「ありがとう」といえば、この人しかいないという方で日本一のお母さんです。山岡久乃さん、どうぞ。」
(「ありがとう」の唄が流れて、山岡久乃さん登場。)
山「お久しぶりで---」
水「どうも、すいません。お忙しいのに。ありがとうございます。お母さん、変わんないなぁ」
山「いいえ、変わってますよ。」
水「変わってないよ、ぜんぜん。あっ、ちょっと待って、お母さんちょっと待って、実は、8月のお誕生日、ちょっと、早いんですけど、お誕生日、会えないと思いますので」
山「まぁ、よく覚えてくださいまして、ありがとうございます。いただきました。」
(水前寺さん、山岡さんに花束を贈る。)
水「今日、ちょっと長いんですけど、最後までお付き合いくださいませ。」
山「よろしく、ご指導のほどを。」
水「うわぁー、お母さんです」
山「ふっ、ふっ、ふっ」(笑)
水「さて、今週は「ありがとう」で大変お世話になった皆様ですが----、もう、お世話になりっぱなしの方でございまして----、今日はどうしようかと思っているんですが、あのぉ、今日のお客様は山岡久乃さん、というとなんとなく違うんで、お母ちゃん、よろしくお願いします。」
山「よろしくお願いします,新(あらた)」
水「新ちゃんだって、(笑) えー、新、光、愛---ね。必ず、お母ちゃんと呼ばしてもらって---」
山「そうですね。」
水「思い出がいっぱいあります。」
山「そうですね。」
水「つい、この間みたいですね。」
山「二十何年前なんでしょ。」
水「二十六年になるんですよ。」
山「いやですね。」
水「あっ、これは最後!」(第三部,魚平の一場面が」画面に出る)
山「そう、魚屋は最後ね。」
水「そうですね。」
山「これは看護婦さん」。私が付き添い看護婦さんね。」(第二部の画面が出る)
水「そう、お母ちゃんに怒られるんですよ、いつも、怒られてばっかりで---、なんだかあのぉ、本当と役柄がいっしょになったりしちゃってーーー。」
山「これ最後ね、部屋で二人っきりだったのね、このシーン。」(第二部、アパート,古山家の部屋で二人が向かい合っていつ場面。しかし、ここに出てきた場面はラストシーンではない。山岡さんの勘違いと思われる。」
水「そうなりたい。泣いた?」
山「あおの頃は、やっぱり、忙しくなかったこともあるんでしょうけど、カメラさんも証明さんもメイクさんも、みんなこのシーン撮っている時、泣いているんですよ。そういう入れ込んでいるパワーというものが、やっぱり、画面から---。だから、50何㌫もとったんだと思うんですけどね。やっぱり、そういうものが、今、欠如していますね。ひとつのものを作るのにね、みんながもっと、のめりこまないと、いいものができないのじゃないかしら。」
水「でも、私、お母ちゃんと一緒に出たうちで、一番思い出でに残っているものは、三つシリーズガありましたけど、必ず一回は平手打ちが来るんですよ。」
近「平手打ち?」
水「お母ちゃんのね---。」
近「本気で殴るんじゃないんでしょ?」
水「本気で殴るんですよ、しなやかな手でね。痛いのよ。入るのよ。本番まで殴らないって言ってるのよ、空振りするから、顔よけろって。本番でビシッと!、いつも、ありがとうございました。」
山「しょうがないよね。」
水「しょうがないよね。」
山「親だから。」
水「そう!、うん、うんだって。でも、思い出がありすぎて、何を言っていいか。お母さんに会うと、本当に、すぐ、もう、二十六年前に戻ってしまうのね」
山「そうねぇ」
水「何なんでしょうね、これって」
山「この頃ね、あのぉ、女の人で働いて、そいで、いるお母さんって少なかったですよ、ですから、---、お母さんも働いて、お父さんがいなくて、母子家庭で、両方働いているっていうのが、ちょっと珍しかったですね、設定が。」
中「山岡さん、お母ちゃんから見て、娘さんはどういう娘さんですか?」
山「いや、役者としては抜群でしたよ。稽古なんか来れないんですよ、忙しくてね。あの、一日一歩って歩いてますからね。(笑)本番だけしか来ないんですけどね,はじめ、心配していたんですけどね。なんの、なんのーーー。やっぱり、本番役者ですよ。やっぱりね、歌を歌っているというのは、何分かの詩を人生として---、美空ひばりさんもそうですけど、歌手というのは素晴らしいと思いましたね,ほめてんのよ。」
水「そんな、褒められたことないんだから。でもね、あの、お母さんはいろいろな賞をもらっているし、紫綬褒章いただいたり。」
山」歳をとるとくれるの。」
水「違う、若い時、芸術祭賞もいただかれたし、菊田一夫さんの賞も---、すごいですね、やっぱり。」
山「でもね、菊田一夫賞がいちばんうれしかった。」
水「うれしかった。」
山「紫綬褒章は文部省から電話があった時、貰いますか、どうしますかってなんだか、断ったっていいようだったから、あの、何が対象で頂けるんですかって聞いたの、ええ、60歳を過ぎて、元気で芝居している人が対象になりますって。ああ、歳をとったら貰えるんだなって。」
水「母さん、そんなこと言ったの?」
山「言ったわよ、文部省に。」
水「はぁー。」
山「そいでね、貰ってもいいな。お金も何もついてないけど。で、言ったの、私。お米一俵でも貰えません。そしたら、みんなでおにぎり作ってね、褒めてもらったわと、どうもありがとうって。おにぎり配れるのに、こんな質屋にも入れられない勲章なんて---。で、菊田一夫賞というのは、芝居に対して下さったのね、で、わたしは宝塚にいましてね、東宝にはなんかご縁があるというか、御恩がある気なもんですから、その賞を頂いた時が、一番うれしかった。
水「これは、宝塚時代?」(宝塚時代の山岡さんの秘蔵写真が画面に出る。」
山「これはうちの廊下、縁側。」
水「宝塚から始まってんですよね。母さん。」
山「そうなの、でも、宝塚たって、戦争中の宝塚。こんな着物着てるのはお正月の写真を撮るために。あとはもう、もんぺで、畑とか軍事工場で部品造ったり。私たちが部品造ったから飛行機が落っこちたと、ずいぶん、あの、怒られましたけど---。そんな少女時代ですからね、宝塚ってイメージは何もないですよ。」
水「でも、あの、いわゆる、俳優座に24歳でお入りになって。29歳ですか、青年座を結成なさったんですよね。すごいことですね。」
山「ちっとも、すごくないですよ。」
水「いや、すごいですよ。もうぉ。いや、今日は本当に、一番緊張する、あの、ゲストでございます。」
山「なんでぇ」」
水「そら、そうよ、お母さん、もう、だって、お母ちゃん、お母ちゃん、お母ちゃんで、昨日なんか夢いっぱい出てきちゃった、お母ちゃんの顔が。お母ちゃんだらけになってしまいました。けど、今日、お会いできて、大変、うれしゅうございました。まだまだ、帰しませんよ。それから、また、後ほど。お話を伺いたいと思います。」
山「私が言い過ぎたら、どなってくださいね。」
水「はぁー----」
水「今日は「ありがとう」でドラマというものを始めて教えていただいた、お母ちゃん、山岡久乃さんに---。でも、ドラマもやって、舞台大変ですね。」
山「ええ、渡る世間は鬼ばかりの台詞がね。もう、鬼ばっかりですからね。」
水「ありがとうの時も、確か鬼のお勝っていう---。」
山「あの時も鬼だけど、もう、鬼はくたびれたわ。」
水「そうですか。」
山「もう、引退したい。」
水「だいたい、本当は優しいですもんね。鬼はくたびれますよね。でも、今日はお母さんに来ていただいて、幸せでございました。」
山「いえいえ、お役に立ちませんで。」
水「ありがとうございました。体に気をつけて。」
山「チータもね。また、どこかで、ご一緒できますように。ご主人をお大事に。」
水「明日は長山藍子さんです。」
中「さぁ、今週はですね、チータのワイドな仲間達、ドラマ「ありがとう」シリーズのお客様に来ていただいておりますけど、今日はどなた」?
水「今日はもう、「ありがとう」といえば、この人しかいないという方で日本一のお母さんです。山岡久乃さん、どうぞ。」
(「ありがとう」の唄が流れて、山岡久乃さん登場。)
山「お久しぶりで---」
水「どうも、すいません。お忙しいのに。ありがとうございます。お母さん、変わんないなぁ」
山「いいえ、変わってますよ。」
水「変わってないよ、ぜんぜん。あっ、ちょっと待って、お母さんちょっと待って、実は、8月のお誕生日、ちょっと、早いんですけど、お誕生日、会えないと思いますので」
山「まぁ、よく覚えてくださいまして、ありがとうございます。いただきました。」
(水前寺さん、山岡さんに花束を贈る。)
水「今日、ちょっと長いんですけど、最後までお付き合いくださいませ。」
山「よろしく、ご指導のほどを。」
水「うわぁー、お母さんです」
山「ふっ、ふっ、ふっ」(笑)
水「さて、今週は「ありがとう」で大変お世話になった皆様ですが----、もう、お世話になりっぱなしの方でございまして----、今日はどうしようかと思っているんですが、あのぉ、今日のお客様は山岡久乃さん、というとなんとなく違うんで、お母ちゃん、よろしくお願いします。」
山「よろしくお願いします,新(あらた)」
水「新ちゃんだって、(笑) えー、新、光、愛---ね。必ず、お母ちゃんと呼ばしてもらって---」
山「そうですね。」
水「思い出がいっぱいあります。」
山「そうですね。」
水「つい、この間みたいですね。」
山「二十何年前なんでしょ。」
水「二十六年になるんですよ。」
山「いやですね。」
水「あっ、これは最後!」(第三部,魚平の一場面が」画面に出る)
山「そう、魚屋は最後ね。」
水「そうですね。」
山「これは看護婦さん」。私が付き添い看護婦さんね。」(第二部の画面が出る)
水「そう、お母ちゃんに怒られるんですよ、いつも、怒られてばっかりで---、なんだかあのぉ、本当と役柄がいっしょになったりしちゃってーーー。」
山「これ最後ね、部屋で二人っきりだったのね、このシーン。」(第二部、アパート,古山家の部屋で二人が向かい合っていつ場面。しかし、ここに出てきた場面はラストシーンではない。山岡さんの勘違いと思われる。」
水「そうなりたい。泣いた?」
山「あおの頃は、やっぱり、忙しくなかったこともあるんでしょうけど、カメラさんも証明さんもメイクさんも、みんなこのシーン撮っている時、泣いているんですよ。そういう入れ込んでいるパワーというものが、やっぱり、画面から---。だから、50何㌫もとったんだと思うんですけどね。やっぱり、そういうものが、今、欠如していますね。ひとつのものを作るのにね、みんながもっと、のめりこまないと、いいものができないのじゃないかしら。」
水「でも、私、お母ちゃんと一緒に出たうちで、一番思い出でに残っているものは、三つシリーズガありましたけど、必ず一回は平手打ちが来るんですよ。」
近「平手打ち?」
水「お母ちゃんのね---。」
近「本気で殴るんじゃないんでしょ?」
水「本気で殴るんですよ、しなやかな手でね。痛いのよ。入るのよ。本番まで殴らないって言ってるのよ、空振りするから、顔よけろって。本番でビシッと!、いつも、ありがとうございました。」
山「しょうがないよね。」
水「しょうがないよね。」
山「親だから。」
水「そう!、うん、うんだって。でも、思い出がありすぎて、何を言っていいか。お母さんに会うと、本当に、すぐ、もう、二十六年前に戻ってしまうのね」
山「そうねぇ」
水「何なんでしょうね、これって」
山「この頃ね、あのぉ、女の人で働いて、そいで、いるお母さんって少なかったですよ、ですから、---、お母さんも働いて、お父さんがいなくて、母子家庭で、両方働いているっていうのが、ちょっと珍しかったですね、設定が。」
中「山岡さん、お母ちゃんから見て、娘さんはどういう娘さんですか?」
山「いや、役者としては抜群でしたよ。稽古なんか来れないんですよ、忙しくてね。あの、一日一歩って歩いてますからね。(笑)本番だけしか来ないんですけどね,はじめ、心配していたんですけどね。なんの、なんのーーー。やっぱり、本番役者ですよ。やっぱりね、歌を歌っているというのは、何分かの詩を人生として---、美空ひばりさんもそうですけど、歌手というのは素晴らしいと思いましたね,ほめてんのよ。」
水「そんな、褒められたことないんだから。でもね、あの、お母さんはいろいろな賞をもらっているし、紫綬褒章いただいたり。」
山」歳をとるとくれるの。」
水「違う、若い時、芸術祭賞もいただかれたし、菊田一夫さんの賞も---、すごいですね、やっぱり。」
山「でもね、菊田一夫賞がいちばんうれしかった。」
水「うれしかった。」
山「紫綬褒章は文部省から電話があった時、貰いますか、どうしますかってなんだか、断ったっていいようだったから、あの、何が対象で頂けるんですかって聞いたの、ええ、60歳を過ぎて、元気で芝居している人が対象になりますって。ああ、歳をとったら貰えるんだなって。」
水「母さん、そんなこと言ったの?」
山「言ったわよ、文部省に。」
水「はぁー。」
山「そいでね、貰ってもいいな。お金も何もついてないけど。で、言ったの、私。お米一俵でも貰えません。そしたら、みんなでおにぎり作ってね、褒めてもらったわと、どうもありがとうって。おにぎり配れるのに、こんな質屋にも入れられない勲章なんて---。で、菊田一夫賞というのは、芝居に対して下さったのね、で、わたしは宝塚にいましてね、東宝にはなんかご縁があるというか、御恩がある気なもんですから、その賞を頂いた時が、一番うれしかった。
水「これは、宝塚時代?」(宝塚時代の山岡さんの秘蔵写真が画面に出る。」
山「これはうちの廊下、縁側。」
水「宝塚から始まってんですよね。母さん。」
山「そうなの、でも、宝塚たって、戦争中の宝塚。こんな着物着てるのはお正月の写真を撮るために。あとはもう、もんぺで、畑とか軍事工場で部品造ったり。私たちが部品造ったから飛行機が落っこちたと、ずいぶん、あの、怒られましたけど---。そんな少女時代ですからね、宝塚ってイメージは何もないですよ。」
水「でも、あの、いわゆる、俳優座に24歳でお入りになって。29歳ですか、青年座を結成なさったんですよね。すごいことですね。」
山「ちっとも、すごくないですよ。」
水「いや、すごいですよ。もうぉ。いや、今日は本当に、一番緊張する、あの、ゲストでございます。」
山「なんでぇ」」
水「そら、そうよ、お母さん、もう、だって、お母ちゃん、お母ちゃん、お母ちゃんで、昨日なんか夢いっぱい出てきちゃった、お母ちゃんの顔が。お母ちゃんだらけになってしまいました。けど、今日、お会いできて、大変、うれしゅうございました。まだまだ、帰しませんよ。それから、また、後ほど。お話を伺いたいと思います。」
山「私が言い過ぎたら、どなってくださいね。」
水「はぁー----」
水「今日は「ありがとう」でドラマというものを始めて教えていただいた、お母ちゃん、山岡久乃さんに---。でも、ドラマもやって、舞台大変ですね。」
山「ええ、渡る世間は鬼ばかりの台詞がね。もう、鬼ばっかりですからね。」
水「ありがとうの時も、確か鬼のお勝っていう---。」
山「あの時も鬼だけど、もう、鬼はくたびれたわ。」
水「そうですか。」
山「もう、引退したい。」
水「だいたい、本当は優しいですもんね。鬼はくたびれますよね。でも、今日はお母さんに来ていただいて、幸せでございました。」
山「いえいえ、お役に立ちませんで。」
水「ありがとうございました。体に気をつけて。」
山「チータもね。また、どこかで、ご一緒できますように。ご主人をお大事に。」
水「明日は長山藍子さんです。」
by milionpara39
| 2015-06-22 13:53
| ドラマありがとう
|
Comments(5)
読んでいてジーンときました。
貴重な記事をありがとうございます
貴重な記事をありがとうございます
1
「ありがとう」はいいですね。明日は第1部の最終回、九保育園の調理室で光が進矢のプロポーズに返事をするところ、あの場面に胸がキュンとします。
3部の注目は第38話、トゥルェブ12で再放送された時は注目してみましょう。水前寺さんの眼が腫れてます。泣いた後のようです。原因は大空真弓さんとのトークで確認してください。
読んでいて涙が出てきます。山岡久乃さんのお声 お姿が浮かんできました。チータのざっくばらんだけど礼儀正しいインタビューもまた とても すばらしい。ほんとに貴重な情報をご提供いただきましてありがとうございます。「ありがとう」シリーズは テレビ界の宝物ですね。お二人がドラマ以外でおしゃべりしてるところを見たかったので(知りたかった)とてもうれしいです。ありがとう

