2015年 07月 06日
年金に不満? |
新幹線で焼身自殺した容疑者のことである。自殺の原因に年金支給額への不満があったといわれている。2月約24万円ということであるから、1月約12万円である。容疑者の年齢は71歳、昨年末まで働いていたという。容疑者本人の言葉によれば年金には35年加入していたという。厚生年金は70歳まで適用されるから、昨年末まで働いていたとすれば、その時まで厚生年金に加入していたことになる。60歳以後、70歳まで働いていたとすれば、60歳後の厚生年金加入期間は10年、全加入期間が35年とすればそれ以前の期間は25年間。老齢基礎年金は20歳から60歳までの加入期間をもとに算定されるから、老齢基礎年金はその25年を基に算定されることになる。すると、その額は
780,100円(平成27年度価格)×300(25年の月数)/480(40年の月数)=487,563円である。
これを48万円とみれば、月4万円である。支給額月12万円で基礎年金が4万円ならば、報酬比例部分は8万円である。8万円を12倍すれば年間支給額となるからその額は 8万円×12=96万円になる。(容疑者には65歳未満の配偶者も幼少の子もいないらしいので、加給年金および特例加算は考慮しない。)では、 報酬比例部分を96万円受給しようとすれば、平均標準報酬月額はどれぐらい必要なのか。それを計算してみる。まずは、前提条件である。容疑者は71歳であるから、生まれたのは昭和18年7月以降となるので、給付乗率は旧率では7.94もしくは7.83となるが、ここでは便宜上7.83をとるとする。平成15年以降総報酬制採用となるので、給付乗率も変わるが計算が複雑になるので、一律7.83を採用するとする。となればその額は。
960,000万円÷7.83/1000÷420(年金加入月数)=291,917円
つまり、35年間の給与の平均が約29万円なくてはならないのである。報道によれば、容疑者は職業を転々としていたという。流しの歌手、鉄工所勤務、幼稚園のバスの運転手、そしてゴミ収集の会社などである。失礼ながら、この職歴で35年間の平均給与が29万円になるとは思えない。要するに年金受給額について、今回の報道には誤りがある、言ってもよいのではないか。
780,100円(平成27年度価格)×300(25年の月数)/480(40年の月数)=487,563円である。
これを48万円とみれば、月4万円である。支給額月12万円で基礎年金が4万円ならば、報酬比例部分は8万円である。8万円を12倍すれば年間支給額となるからその額は 8万円×12=96万円になる。(容疑者には65歳未満の配偶者も幼少の子もいないらしいので、加給年金および特例加算は考慮しない。)では、 報酬比例部分を96万円受給しようとすれば、平均標準報酬月額はどれぐらい必要なのか。それを計算してみる。まずは、前提条件である。容疑者は71歳であるから、生まれたのは昭和18年7月以降となるので、給付乗率は旧率では7.94もしくは7.83となるが、ここでは便宜上7.83をとるとする。平成15年以降総報酬制採用となるので、給付乗率も変わるが計算が複雑になるので、一律7.83を採用するとする。となればその額は。
960,000万円÷7.83/1000÷420(年金加入月数)=291,917円
つまり、35年間の給与の平均が約29万円なくてはならないのである。報道によれば、容疑者は職業を転々としていたという。流しの歌手、鉄工所勤務、幼稚園のバスの運転手、そしてゴミ収集の会社などである。失礼ながら、この職歴で35年間の平均給与が29万円になるとは思えない。要するに年金受給額について、今回の報道には誤りがある、言ってもよいのではないか。
by milionpara39
| 2015-07-06 15:36
| 年金話いろいろ
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