2016年 01月 04日
さあ、世界史をかたろう。第15回 ナイルの流れ。 |
季節風が豪雨をもたらし、雨水が川に流れて、洪水をもたらす。水が引いた後に肥養な大地が出現し、工作を可能にする。何時、川が増水し、何時、水が引いて大地が肥養になるかは、経験則によって、時期がほぼ正確に判るようになる。その時期は太陽が東に昇り、西に沈む繰り返しを数えていれば、数値がやがて確定される。
このように毎年、間断なく繰り返される自然条件は、そこに住む人々に自然に対する信頼感を与えるようになる。その信頼はやがて、ひとに対する信頼感にまで成熟し、国家は安定的な状態に落ち着いていく。
その安定的な状態は、川の氾濫に対する治安対策を強力な統治者に任せてもよい、という人々の意識を発展させる。任された統治者は治水事業に功績を上げると、その統治力はさらに強化され、それがやがて、巨大なピラミッドの建設に膨大な労働力を結集させる力となる。
そのような労働にかりだされる民衆は、本来ならば、統治者に反抗していくようになるはずであるが、民衆自ら求めた統治者であるため、反乱は強い力とはなりえない。
かくして、ピラミッドの建設は強い統治力の前に進められていくことになる。
このように毎年、間断なく繰り返される自然条件は、そこに住む人々に自然に対する信頼感を与えるようになる。その信頼はやがて、ひとに対する信頼感にまで成熟し、国家は安定的な状態に落ち着いていく。
その安定的な状態は、川の氾濫に対する治安対策を強力な統治者に任せてもよい、という人々の意識を発展させる。任された統治者は治水事業に功績を上げると、その統治力はさらに強化され、それがやがて、巨大なピラミッドの建設に膨大な労働力を結集させる力となる。
そのような労働にかりだされる民衆は、本来ならば、統治者に反抗していくようになるはずであるが、民衆自ら求めた統治者であるため、反乱は強い力とはなりえない。
かくして、ピラミッドの建設は強い統治力の前に進められていくことになる。
by milionpara39
| 2016-01-04 16:10
| 歴史分析
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