2016年 05月 03日
さあ、世界史を語ろう。第98回 フビライ・ハーンの南宋攻略。 |
チンギス・ハーンは西夏、金、ホラズムを征服したが、中国本土の征服にまでは至らなかった。その中国本土を支配していた国は南宋であり、その南宋を征服したのはフビライ・ハーンである。チンギス・ハーンにそれぞれの国を征服しなければならない事情があったのと同じように、フビライ・ハーンにも南宋を征服しなければならない事情があったと解する。
その事情とは、政権基盤を形成するための支配領土が、フビライ・ハーンについては未確定であったためではないか。つまり、チンギス・ハーンは征服した領土を子供達に分け与えたが、一番可愛がっていたトルィイには領土を与えないままに亡くなってしまう。チンギス・ハーンとしてはそれはモンゴル帝国の中心となる地を想定していたのかもしれないが、寿命が及ばないのではやむをえない。となると、その領土は自らの力で獲得するしかないのであるが、トルィイもその過程で寿命が尽きてしまう。
残されたトルィイの子供達が置かれた状況は、トルィイが背負った状況と変わることはない。となれば、固有の政権基盤を形成するための支配領土は自らの実力で獲得しなければならない。その子供達こそがメンゲ・ハーンであり、フビライ・ハーンである。
そして、彼らは目的達成のために南宋に侵入するのであるが、その過程でメンゲ・ハーンが病に倒れたため、フビライ・ハーンが南宋攻略の主導権を握ると共に、攻略後の支配権をも掌握することになる。
その事情とは、政権基盤を形成するための支配領土が、フビライ・ハーンについては未確定であったためではないか。つまり、チンギス・ハーンは征服した領土を子供達に分け与えたが、一番可愛がっていたトルィイには領土を与えないままに亡くなってしまう。チンギス・ハーンとしてはそれはモンゴル帝国の中心となる地を想定していたのかもしれないが、寿命が及ばないのではやむをえない。となると、その領土は自らの力で獲得するしかないのであるが、トルィイもその過程で寿命が尽きてしまう。
残されたトルィイの子供達が置かれた状況は、トルィイが背負った状況と変わることはない。となれば、固有の政権基盤を形成するための支配領土は自らの実力で獲得しなければならない。その子供達こそがメンゲ・ハーンであり、フビライ・ハーンである。
そして、彼らは目的達成のために南宋に侵入するのであるが、その過程でメンゲ・ハーンが病に倒れたため、フビライ・ハーンが南宋攻略の主導権を握ると共に、攻略後の支配権をも掌握することになる。
by milionpara39
| 2016-05-03 15:23
| 歴史分析
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