2017年 02月 01日
さあ、世界史を語ろう。第178回 新大陸に渡ったイギリス人。 |
当初、アメリカに渡ってきたイギリス人は、スペイン人同様、新大陸に金銀を求めてやってきた連中が殆どであったという。しかし、一般的には信仰の自由を求めてとか、政治的圧迫を逃れてやってきたとか言われている。それは理想としては立派ではあるけれども,当初の目的が金銀目当てであると明確である以上、そのような理想は実際、新大陸に渡ってきて、自治を行なわなければならない状況に置かれてみて始めて気づかされたことなのではなかろうか。それは、イギリス本国にいては決して気づかなかったことで、新しい環境に身を置いてこそ始めて気づくことなのだったのではなかろうか。
イギリス人がアメリカに最初に到着したのが1605年である。それから、14年の後には,既に議会が成立している。中国では、4000年かかってもできなかった議会がアメリカではわずか14年である。これをみても、両国には制度上、絶対に相容れることにできない溝があるとみるべきであろう。
1635年にはバージニアにウィリアム・バークレーを議長とする議会ができあがっていた。この議会はイギリス本国のチャールズ1世の議会より専制的であったというが、この専制はアメリカではあまり意味を為さない。なぜなら、専制が嫌なら他へ行けばよく、行くための場所がいくらでもあるからである。これでは、専制権力で人々を土地に縛り付けておくことはできない。
イギリス人がアメリカに最初に到着したのが1605年である。それから、14年の後には,既に議会が成立している。中国では、4000年かかってもできなかった議会がアメリカではわずか14年である。これをみても、両国には制度上、絶対に相容れることにできない溝があるとみるべきであろう。
1635年にはバージニアにウィリアム・バークレーを議長とする議会ができあがっていた。この議会はイギリス本国のチャールズ1世の議会より専制的であったというが、この専制はアメリカではあまり意味を為さない。なぜなら、専制が嫌なら他へ行けばよく、行くための場所がいくらでもあるからである。これでは、専制権力で人々を土地に縛り付けておくことはできない。
by milionpara39
| 2017-02-01 16:01
| 歴史分析
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